頭文字D

わたしは車に興味がない。大学出るまでセダンとハードトップの違いも解らなかった。だから告白するが、グランツーリスモの車種データの違いは何が面白いのだかさっぱりわからない。

というのも、いやそれが趣味の人には本当に申し訳ないしあくまで個人的な妄想であることを重々心に留めてこれから先は読んでほしいんですが、私は気弱なオタク文系高校生だったわけです。そのオタク文系高校生にとって「クルマが趣味」は何を意味するか、というと、ヤンマガ領域を意味したわけです。

私はヤンマガ読まないオトコノコでした。ヤンキー嫌いでした。なめ猫の頃から嫌いでした。というのも、彼らは強者で私は弱者だったからです。この妄想が病的にひどくなると「ヤンキー=モテる/もやし=もてない」という恋愛ヒエラルキーにまで純化されるわけですが、そういうわけで私にとってヤンマガとは、攻殻不定期な連載を切り取る原本でしかなかったわけです。私はヤンマガに載っている漫画すべてに「ヤンキー/文系」という対立軸を見い出し、避けておりました。私にとって、オタクでありコミュニケーション弱者であり、モテない文系である私にとってヤンマガとは、ヤンキーの同義語だったのです。

<書き途中>