前回と同じくらいには辛いです

そらそうと『エクスマキナ』おっぽり出しちゃいましたね。

速水螺旋人さん([id:rasenjin:20071117:p1])が書いておられるのは、魚蹴さんのこの日記([id:walkeri:20070614])のコメント欄の展開ですが、すみません、実は私、先月一人で観にいってしまいました。

すみません。

ちなみに「もしかしたら面白いかもしれない・・・」という鑑賞前の不安は上映で綺麗にふっとびました。大丈夫です!前作と同じくらい辛いです!特に台詞とか物語とか!サイバー触手うねうね攻撃、という80年代の超能力者みたいな武器を持つ、「機械と融合してしまった」裸の女性とか、そのラスボスがいる部屋への扉がゴゴゴ閉まりかけて入れるか!というレトロゲーみたいなクライマックスとか、これは流石に辛いだろう、という要素が満載で、絵的にも辛いです!前回わりと救いどころだった多脚砲台がないぶん、もしかしたら前よりも辛いかもしれません!ブリアレオスが触手食らって、体の表面に血管みたいな線が浮かんで「うあがががああ」と苦しんだりします!21世紀の映画とは思えないビジュアル満載です!コンピュータが人間疎外のメタファだったりするのやめませんかもう!上映中、何度か耐え切れなくて下向いちゃいました!悶えちゃいました!ESWATの連中がブリが入院している病院で和んでいるところとか辛くて見ていられません!プラダのデザインしたドレスを着てパーティーに行ったものの、恥ずかしがってなかなか出てこないデュナン、という悶絶しそうな絵が、追い討ちをかけるように脚からパンアップ(本当!)したりして、本当に悶絶します!脚からパンアップ!もう恥ずかしくてだれもやらないと思っていたのに!

あまりに辛かったので、映画が終わった10分後には同じシネコンの「グッド・シェパード」に駆け込んでました。こっちは大変映画らしい映画で素晴らしかったです。ラングレーの新庁舎落成で幕を引くあたりが最高に粋です。

というわけで、シロマサものはポール・グリーングラスにやってもらう以外にない、という結論に。いや冗談じゃなくて。グリーングラスなら、病室に見舞いに来て和むESWATとか、パーティで恥ずかしがるデュナンとか、そういうのばっさばさ切ってざくざくデュナンとブリとテレウスさん(だったっけ?)が行動して行動で語ってくれる映画をつくってくれるでせう。

ハトは笑ったけど。