『劇場版 xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』

ストーリー

 電脳ハッキングを引き寄せてしまう公安部員トグサ(演:四月一日君尋)は、対電脳ハッキング耐性を持つバトー(演:百目鬼静)と、かれらの女主人であるモトコ(壱原侑子)とともに、情報屋キムの住む洋館を訪れる。しかし、そこには恐るべき罠が仕掛けられていた・・・

なんでこの作品を見たかには、特に意味がない。近所のシネコンに行ってから、数ある映画の中から突発的に決めた。ちなみに、両者とも原作は読んでない。

ツバサ・クロニクル」については、はじめて「話が繋がってないので、話がわからない」という経験をした。よって、「あ〜、これだけ引けばカメラ移動しても動画にしないでセル描きキャラ板ポリ貼付でもバレないな〜(キムの館の『脚』からの経験値か)」とか、なんか技術的な側面ばっかり見てた。私は自慢ではないが、原作付きアニメ映画を原作読まずにいきなり見るという不毛な訓練を学生時代にかなりこなしたので、初見作品の「設定補完力」が高い。まったくツブシのきかないスキルだが。

それはともかく、設定自体は間違っていようが頭の中でサクサク「察して」いった(上映中映画を楽しむことが目的であるので、それが原作に照らし合わせて正しいかどうかは問題ではない)けれど、なんだか提示された様々な障害が、説明抜きで次のカットですでに「なかったこと」にされてるので、単純に物語として繋がってない。ぶっちゃけ、投げやりっぽい。それもそのはず。翻って「xxxHOLic」のほうは

イノセンス組集中。戦力の一点投入ってやつである。二正面作戦を避けたというわけだ。原画には沖浦氏の名前もある。

というか、美術。キムの館全面展開したみたいな「テクスチャ系」かつヤン・サウデク風。てか一緒。作画ものびのびとしていて、なんというか「作画スタッフがストレス溜まらなかったキムの館」みたいな映画でした。話である「コレクション」もメタ落ちときては。IGは当分、「イノセンス」で修得されたスキルを全面展開していくようですな。

「ツバサ」はどうしようもなかったけど、xxx(エロVシネみたいだ)HOLicはそこそこ楽しめました。