中二病
なんだか、最近「中二病」という言葉が濫用されているような気がする。
ある種のナイーヴさや、妄想について、その言葉で隔離しようとする人が目立つようになったとでもいうのか。
正直、気味が悪い。この言葉を使うたびに、他者に対するとき必要な何かの思考を、バイパスしている気がしてならない。いやまてよ、何か俺、考え忘れてねえか、充分考えないで、誰かを見下そうとしてねえか。そういう不安にいつもかられる。どんだけ自分が大人なんだよ、と。あるいは「現実を見ろ」という言葉を自分の無力や絶望の無条件な肯定に使ってるじゃねえか、と。すごいびくびくする。
中二病、という言葉を自虐的に、自分を笑い飛ばすとき以外に使うのは、やめたほうがいいような気がする。