くらやみのスキャナー

最終日駆け込み。なんかひさしぶりに映画見た。思えば3週間映画見てない(いや、先週「シルバー仮面」見たけど、あれはDVDだからなあ)。。

いや、すげー面白かったんだけれども、その面白がり方が「ラスベガスをやっつけろ!」と大して変わらぬ面白がり方というか、ダウニーJrとハレルソンのドラッグ漫才をゲラゲラ笑いながら見るという、正直あまりデリカシーの無い面白がり方になってしまい、私にとって今まで見たドラッグ映画というのがすべからくコメディにしか見えないというのは、私の感性のなんらかの下劣さや品の無さや繊細さの欠如を物語っているのでは、と思えてならないわけです。小説だと切なく思えた部分が、映画になってみるとなぜか、爆笑モードになってしまっている。驚くほど原作まんまであるにも関わらず。切実さに到達せずに、酔っ払いの漫才で止まってしまうというか。いや、この「スキャナー・ダークリー」の話じゃなくて、ぼくにとってのドラッグ映画という話ですけど。

自転車のギアの話とか最高に笑えるんですけどねえ。

このアニメ手法でしかスクランブルスーツは成立しないよなあ。小説読んだときもぜんぜんどういうものか思い浮かばなかったもの。あの背中開けて蝉の脱皮みたいに脱ぐのがいいですね。映画攻殻で素子がウェットスーツ脱ぐときみたいな、するっとした感じ。