ボンクラ

なんでこんなに寡作なのか、次はいつ出るんや、わしらイライラしとる、と菊池誠さんにいじられていたテッド・チャン。いい意味でオーラのない、好青年という感じの中国系アメリカ人なので、他の参加者とあまり見分けのつかないテッド・チャンアメリカではあまり売れていないけれど、日本では本も沢山売れて、この日のパネルも大会場を満員にし、そのギャップに戸惑うテッド・チャン

終わったあと、円城さんから聞いた話なのだが、チャンは1999年は重要な映画が3本も公開された記念すべき年だと言う。その3本とは。

いやそれただのボンクラだから。ボンクラ映画だから。俺等と同じだから。

海の向こうからやってきた、雲上の天才に親しみが湧いたけれど、そんなんでいいのかという疑問も。