時をかける少女
前作(「ワンピース」)の色眼鏡でしか観れてないのかもしれん。そこは警戒すべきだと自分でも思う。でも、あの「白梅二椿菊図」と「未来の話」がどうにもリンクしてしまって不穏で心穏やかではない。これほどさわやかな映画にこういう気持ちを抱くのも無粋だとはわかっちゃいるけれど。
うまく理屈に落とせないんですけど・・・彼のいう未来って、死後の世界なんじゃないかしら。あるいは人類が死滅してしまったからっぽの大地からやってきたんじゃないかしら。幽霊として。
やっぱり空の青さが抜け切れていない。からっぽな青を見ているようだ。なんか別のレイヤーが絶えず表層を脅かしているような不安を傍らに感じつつ、笑えて、泣ける、そういう映画。「ワンピース」よりは、遥かに美しいけれど、不穏さは引き継がれている。
「未来で待ってる」
もちろん、彼らは待っててくれる。ぼくもいつか、その未来にいくのだもの。