なぐさめの量子

とか直訳すると「しあわせの理由」みたいで、途端にイーガンっぽくなる、と思いませんか、「Quantum of Solace」、邦題「慰めの報酬」の予告編が解禁ですことよ。


ホワイト「きみに会いたいとずっと思っていたよ。きみのことはヴェスパーからよく訊いていたからね。彼女が自ら死を選ばなければ、君は殺されてた」
ボンド「誰のために働いてるか、話してもらおうか」
ホワイト「我々について君らが知っておかねばならんのは、まず、私らはあらゆる場所にいる、ということだな」

そううそぶく、膝を撃ち抜かれた直後のMr.ホワイトさん。あのあと、ボンドにさらにボコボコにされたようでかわいそうに。「カジノ」からはじまる三部作構成、と言われている今回のボンドの敵組織。題名にも含まれる「クァンタム」がその名前と言われておりますが、ホワイトさんが言っている、あらゆる場所にエージェントを潜伏させていることを「どこにでもいて、どこにもいない」ことに例えているんでしょうか。どうやらイデオロギーや宗教をモチベーションにしない、旧スペクターな感じのゲゼルシャフト秘密組織っぽい。ならまんまスペクターにすりゃあいいのに、はボンドファンは言わないお約束。

M「あなたは信頼できると思うけど、復讐のために動かないと誓って」
ボンド「無論職責ですよ」

とか言いつつ思いいっきり頭に血が上っているボンドさん。前回に続いて、今回は「復讐からの解脱」というスパイとしてのステップアップ話になるのかな。

M「ボンドの動きを封じるの。パスポートを止めて。ボンドを見つけるのよ」

ほらMさん怒った。

南米で私情に走ってMI6を敵に回すボンド……あれ?なんか過去の悪夢が……?消されたとか何とか?いやいやいや今回は面白そうですけどいやいやいやまさか。