BOX ART 対決

この画像が何かと申しますと、タイトルが書いてあるから間違いようがないんですが、しかし間違っている気もします。でもやっぱりイースIIIです。ジェネシス版です。イースから来たワンダラーです。
ただし、トリコロールにすればどんな形であれそれっぽく見えてくれるガンダムとは違って、この赤毛はどう頑張ってもアドルに見えてくれません。なんというか、ものすごく、野蛮です。バルバロイです。たぶん一人称は「俺」です。マンガ肉食います。8年くらい石押してました。あの顔で「ボク」とか言われても困りますし。ちなみに「イース」知らない人はまあ、いないと思いますが、一応、

http://www.falcom.co.jp/licence/character/ys.html

他にも壮絶なことになっている箱で有名なのはボンバーマンゴエモンMystic NInja)などがありますな。そこらへんはGameSparkの「全然違ウ!海外版カバーアート」を参照。

かような海外版のボックスアートというのは我々からすれば日米の溝を実測する絶好のサンプルとして一部の暇人を惹き付けてやみません。これは大昔のゲームだから、という話ではなく、たとえば「イノセンス」のDVDだと、

http://www.amazon.com/gp/product/customer-images/B0006A9FMI/ref=cm_ciu_pdp_images_0?ie=UTF8&index=0

こうなります。なんでこうなってしまうのかわかりませんが。日本のものが向こうに行くとこうなる、というわけではなく、いわゆるアメリカっぽいボックスアート、というのがあるわけです。たとえばクロ様のヒスバだと、

とまあ、こういう方向性の違いがあるわけです。

さて、海外の有名なゲームサイトさんkotaku.comさんで

http://kotaku.com/376626/officially-unofficial-american--european-mgs4-box-art

MGS4欧米パッケージ対決、という記事がありました。ちなみに言うと、どちらも公式にアナウンスされたパッケージではありません。これが発売パッケージなんじゃないか、といわれてネットに出回っている画像に過ぎない事を一応意に留めつつ、USバージョンとユーロバージョンどっちの箱がいい?という対決が行われているわけです。USバージョンはCGスネークのアップ、ユーロは新川さんのイラストを加工したもの、という案配になっているようです。

このふたつは、さすがにイースボンバーマンほど明確に凄いことになっていたりはせず、どちらもそれぞれなりにいいと思うんですが、このページのコメント欄を見てみましょう。

  • 「新川さんの絵にしろ。アメリカ人は引っ掻き回すのをやめるべきだ」
  • 「US版ボックスアートにはがっかりした。でもユーロ版を買うから気にしないよ」
  • 「ユーロ人でよかった」
  • 「いっつもこうだ。アメリカにいたら俺達はいつも糞みたいなボックスアートをつかまされる」
  • 「御先祖さまが150年前にアメリカ大陸へ船を漕ぎ出さなくてよかったよ」
  • 「絵の方がいい。絵の方が欲しい」

アメリカ版は散々です。当のアメリカ人(の一部)が吼えています。USがいい、という人は少数派です。正直、私はCGスネークのアップもかっこいいんじゃない?そんなに言うほどどこがひどいんだ?と思うのですが、ここのコメ欄に集う人々はそうは思っていないようです。「いっつもこうだ。アメリカにいたら俺達はいつも糞みたいなボックスアートをつかまされる」や「アメリカ版のカバーはいつもひどい」と言っている人もいるわけで、当のアメリカ人たちも、「イノセンス」に端的に見られるような、自分の国のパッケージデザインの方向性を気に入っているわけではないようです。

あと目立つのが、

  • 「日本のがいい」
  • 「両方とも最悪。日本版にしろ」
  • 「日本版のパッケージを世界標準にしろ」

というコメ。この人たちは向こうのアニメファンにも時々いるオリジナル至上主義的な方々なのかな、と思います。ちなみに日本版、といわれているものはこれ。

http://kotaku.com/361605/the-officially-unofficial-metal-gear-solid-4-box-art