敗北を噛み締めて
劇場に行く前に言っておくッ!
おれは今やつの映像をほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
『おれは映画を見ていると思っていたらいつのまにかトイレで吐いていた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
グリーングラスだとかイニャリトゥだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
すみません、人生ではじめて「映画酔い」というやつを体験しました。
マジで吐きました。私の三半器官は「気持ち悪い」では怒りを鎮めてくださらず、胃袋の中身を丸ごと差し出せと旧約の神のような理不尽さで要求してきました。前日3時近くまで飲んでいたという事情もあるでしょう。しかし、私は次にこの映画を見ても戻すという自信があります。ただし、私は(よく比較される)ブレアの森も、「ボーン」も平気だったので、なぜこの映画で酔ったのかはさっぱりわかりません。
というわけで、疑似イベント性がどうとか、ポスト9.11がどうとか、イラクがどうとか、伊福部がどうとか、そういうかっこいいことは一言も言えません。何の映画のことかは、おわかりだと思うので書きません。映画を評価する前に、嘔吐ではねられる俺。
映画は悪くない。悪いのは俺の体だ。