死帳

カネシュー。
ロリロリな妹とか香椎とか撮ってるときは物凄くいきいきとしているカネシュー。
そのかわり藤原君をものすごくゴッツい輪郭で撮ってそれをなんも気にしないカネシュー。
大変わかりやすくて素晴らしい。
こうなると、後編に期待するのは

「ミサのおしっこしてるとこ見れるよ……楽しくない?この……変態!」
「ぼくが……変態?」

の場面をカネシューがどう撮ってくれるかだけということになる。頑張れカネシュー。

いや、ものすごくいらない場面なんで切られるだろうけど。

というか、漠然と美形だと思っていた藤原君が思ったより大人の骨格でアゴとか無茶苦茶しっかりしてて、ぶっちゃけ超絶美形天才のライト君に見えなくて困った。ただ、藤原君が頭よさそうに見えないのは、藤原君のせいではなく、明らかにそれを目指していない演出のせいである。映画なのだから漫画そっくりの美形でなくともかまいませんが、話の構造上頭はよさそうに見えないと困るのではないでしょうか。その点、Lはそこらへんわかりやすいエキセントリックなメイクと変人っぷりで煙幕を張りまくれるので、難易度は低いといえよう。化粧でいくらでもごまかせるからだ(いや、いい演技だったとも思いますが)。

ただ、話はうまくまとめているようで好印象。ただ、ライトが分かりやすく人非人度UPしている(つまり「悪役化」している)ので、モラルの境界についてのお話には転びそうにないなあ。

あと、例によってコンピュータ全部リンゴ。ものすごく堂々とリンゴ。PowerBook画面いっぱい。Lの監視モニタの脇に列をなすG4の銀色の正面に笑いを禁じ得ない。XserveRAIDとかでなく、なぜタワーのマシンを何台も並べるのか。

そうか!リュークがリンゴ好きなのは、そういうわけか!死神=intelマックvsエル=旧PowerPCマックの内部抗争か!いやー、マカーとしていまこの映画の恐ろしい真実に気がついてしまいましたよ。