燃える血を忘れたわけじゃない

甘いぬくもりが目にしみただけだ。


何のことかというと、BUCK-TICKのフェスに会社の同僚と数人で行ってきたわけです。

さて、世の中には極限状態での、あるいは極限状態を目指す、そうしたスポーツが存在します。ロッククライミングや、サーフィンなどがそうですし、最近では、

といったものも登場しております。皆さんご存知とは思いますが、その一種として、

エクストリーム・昔の俺

という競技が存在します。卒業文集や昔ノートに書いた漫画などを耐えつつ観賞する、という実に危険なスポーツです。肉体的にはそれほどでもありませんが、多くの場合、競技者は精神的に破産します。とくに漫画の場合、その内容が「サイレントメビウス」のパチモンだったりすると、かなりの高得点を得ることができます。

久しぶりに聴いたBUCK-TICKも、最初そのようなエクストリーム・昔の俺、の準備運動くらいには辛いのではないか、と思っていたわけです。


しかし、なんということでしょう。「悪の華」や「スピード」はウン年経った今でも、ノスタル抜きでマジに名曲でした。ひたすらかっこいい曲なので、正直東西統合で目的を失い飲んだくれるブロッケンJrの気分がほんわかと。

いや、なんだ、ふつうにいいバンドじゃん、と確認できて、なんだかほっとしたというか拍子抜けしたというか。

あと、アビングドン・スクール・ボーイズを聴いてて、やはりこのバンドの問題は西川君が歌上手すぎることだと思った。往々にして単に歌がうますぎる人というのは、ぜんぶ同じに聞こえちゃうんだよな〜。