春熊

新宿で「冬至草」と「ぼくがカンガルーに出会ったころ」を買ったあと、渋谷で「春の日のクマは好きですか?」をシアターNで観、また新宿に戻って、久しぶりに東京に出てきた先輩を迎えて、大学の漫研OBと飲む。ひさしぶりに会った某氏は、いまシモンズの「イリウム」の表紙を描いているとか。ちなみに「イリウム」は一冊で出すのですごい分厚いらしい。殴ったら殺せますか。

というわけで、ペ・ドゥナのアイドル映画「でしかない」と言われている「春の日のクマは好きですか?」を観ましたよ。いや、結構恥ずかしかった。座席でモジモジしてしまったほど。いや、別に題材とか物語じゃなくて、音楽の入れ方とか、主人公の妄想シーンの寒さとか。何度か画面から目を反らしてしまったほど。22過ぎたら正気で見れる映画ではないぞ、これ。とはいえ、ペ・ドゥナが画面に映っているあいだは、俺の正気とやらは見事なまでにねじ伏せられているのでまったく気にならないわけですが。いいじゃん。かわいいものが可愛く映っていればさ。

つまり、これほど彼女が可愛く撮られている映画もそうないわけで、これが劇場公開されたということは、晴れて日本語字幕付きのDVDも出るわけです。アイドル映画なので、環境ビデオには最適です。「復讐者に哀れみを」のヌードなんかより、この映画のドゥナを観ているほうがずっといいです。

そういえば、昨日の深夜にフジの「チョナン・カン」でやっていた、ポン・ジュノの「グエムル〜漢江の怪物〜」の映像がえらく面白そうでした。