どうしようかな

金がないのだ。決定的に。というわけで、いまさらなエマニュエル・トッドの「帝国以後」を買おうかどうか迷っている。なにしろけっこう前の本なので、今読んで参考になるかどうかがあやしーのである(きいたところによると、ソ連崩壊予測ならハーマン・カーンがトッド以前にやっているそーだし)。

どうなのだろう。ゴダールじいさんとか、フランス人によるアメリカの悪口は総じて楽しいっちゃ楽しいので、読みたい気もするんですが、買おうかなと書評の海をあさっていると、なんか褒めてるひとの文章に説得力がなさげで、ちと辛い。

女性の識字率と出生については、卵が先なのかニワトリが先なのか。民主主義の浸透=平和とかそういうデムパは書かれていないだろうかとか、戦場の各種無人化や科学技術の発達といった、損耗率の劇的な低下といったテクノロジー的要素は考慮されているのだろうかとか、赤字経済がデフォルトで悪いとかそういう単純化はされていないだろうかとか。

そういう要素は過不足なくフォローされているものだと信じれば買えるのではあるが、金がないと本を買うにも躊躇する始末。悪口を読むならば説得力ある悪口を読みたいからなあ。貧乏は悲しい。