5.1ふたたび

http://www.super-audiocd.com/topics/archives/2006/03/post_20.html

前回は新宿と新大久保の間にあるネイキッドロフトでやった「NINを5.1で聴こう」というわけで、まあそれはそれでよかったんですが、なにせガラス一枚で路上と隔たれたフツーのカフェ。スピーカーの配置も収容人数もじゅうぶんな感じではなかったわけです。

今回はソニービルとゆーことで、大爆音&スプリーム機材。トレントの壮絶な音楽とゆーより音場とでも形容すべき、5.1chによる「the downword spiral」が広がっておりました。

5.1が我が家にないので、こういう状態で聞けるのは滅多にない訳ですが、5.1で聴いて思うのは、音がクリアになるというか、2chに比べて音の分離がすっきりすること。これがいいことなのかどうかは、実は好みの問題になるのではっきり言えませんし、2chで聴いたケオティックなカタマリも好きなのです。なんつーか、5.1で聴く、という体験は、少なくとも、要素数と加工数が尋常じゃない、偏執的な「the downword spiral」に関する限り、「ふつーにおんがくを聴くという行為とは全く別物の体験である」というべきでせう。

とにかく、トレントが加えたノイズのひとつひとつがクリアに立ち上がって聴こえ、それが(よくあるぐるぐるまわるだけの5.1オーディオとは違って)考え抜かれた位相で響き、しかも思う存分の大音量なので、低音部が腹に響くどころか心臓に悪いんじゃないかと思うくらい体を揺さぶってくれました。

これは5.1ほしくなるねえ。ninみたいに5.1をフルに表現として使い切っているオーディオは少ないだろうけど。