専門書の世界

たとえば、専門業界誌、というやつは、その職業に関係している本人たちには大変失礼ではあるが、外部から見ればなんとも珍妙で興味をそそるシロモノだったりする。「水産タイムス」とか「養鶏新聞」とかそういうものだ。そうはいっても、ぼくが職場で普通に眺めている「詳説 正規表現」とか「詳解TCP/IP」「sendmail解説」みたいなやつだって似たようなもんだろう。web職がそれなりに多い、というだけで、外から見れば意味不明のシロモノだ。

しかし、これは久しぶりに笑ってしまった。関係ない他者で、専門知識はまったくないけれど、ゲームはそれなりに好き、という人間としては、その専門度の高さに爆笑してしまう題名の専門書でありんす。

「ゲームプログラミングのためのリアルタイム衝突判定」

いや、すごい。衝突判定だけの本だ。どこを読んでも衝突判定だ。R-9の当たり判定はコクピットだけ、とか言っていた牧歌的な時代が懐かしい。本職のゲームプログラマさんにとっては笑い事じゃないでしょうけど。外から見るとその特殊化具合がユーモラスというか。