「ヘブンズ7」

 またタイ映画。意図せずして、今回3日のファンタで観た映画の半分がタイ映画ということに。

 なんというか、ユルいテンポのコメディ映画。会場の反応は今一つのようでしたが、実は自分、これ結構好きです。オフビートというよりは間の取り方を間違えただけのような気もしますが、しかしこのユルいムードとベタベタでありつつも我々の感覚とはちょっとズレているギャグとか、ウェスタンへの愛に溢れたマカロニぶりとか(というか基本的に全編ウェスタンです、これ)、ニコニコしながら観てました。スケッチブックギャグが最高。

 基本的にアクション・コメディなんですが、プロットはベトナム戦争を背景に、米軍がタイに持ち込んだナパームを、お宝だと思い込んでいる連中が奪いあう(これ、冒頭で明かされるのでネタバレじゃないです)という「勘違いお宝争奪」の正しいマクガフィンっぷりが、知性というか「映画的な真面目さ」を感じさせてくれて、少し感心しました。