サニー千葉大活躍

このところ別件で必死こいて文章を考えている毎日なので、最近日記が滞りがちだったりもともと薄かった内容が更に薄くなって多い日も安心、なのだが、そんなある日、ノートを睨んでこれでいいのかあれでいいのか、と唸りながらテレビをつけていたら大河ドラマがはじまった。「風林火山」だ。

城攻めの回だったのだが、なかなかに画面に気合いが入っていて、正直「墨攻」の合戦を見るよりウォーノグラフィー度が高く、萌え萌えした。森林の中に開けた場所があり、そこが丘になっていて小さな城がたっている。冬の話なので画面が寒々しく、ちょっとグラディエーターの冒頭vsゲルマン戦を思わせる。そこをものすごく基地外な演技で辛抱たまらん仲代達矢演じる武田信虎が攻めるのである。このドラマの仲代はとにかく目つきがヤバすぎて、脚本レベルを明らかに超えた得体の知れなさを放射している。目線とか、見開き具合とか、とにかく面白すぎる。虎眼先生まであと2歩ぐらいだ。惜しむらくは脚本レベルではあくまで人間としてありうる悪役のレベルでしかないために、これでお話がもっと暴走すれば仲代の演技とあいまってすごい方向そのうえに行くのではないか、と思わせてしまう点だ。仲代のヤバさに脚本が負けすぎている。思い立ってyoutubeで「furinkazan」と検索したら仲代さんのイイ演技のクリップがたくさん拾え(てかそればっか)しかも見逃した回の千葉真一のアクションまで見ることができて満足した。

城攻めの最中には突発的に一回こっきりのロリキャラが投入されていた。城主が菅田俊というのがすでに面白すぎるのだが、その娘役がものすごいロリキャラな上に見終わった後このキャラのパートが全く不要であることに気がつき、その機能性に愕然とする。それになによりサニー千葉だ。サニー千葉がツーハンドソードで大活躍だ。大河で千葉真一が二刀流で活躍する絵を見ることになろうとは。

かように、今年の大河には、まあ大河だからそれほどあからさまではないのだが、ボンクラテイストが微妙に混入している。あるいは、制作陣がそうしたカルチャーに触れてきた世代にリーチしたということか。なにせ、容易く陥ちると思われていた城が一向に落ちず、信虎がこう叫ぶのである「何者じゃ・・・何者がおるのじゃあの城には!」すると次のカットでは城から外を睨む「軍師」山本勘助にカメラが寄っていくのだ。なんともわかりやすい決め具合である。そして、ここ数年の大河になかったのは、こうした荒唐無稽へ舵を切る決断ではなかったか。サラリーマン社会の縮図など、正直見たくない。

上杉謙信Gacktという選択がまさに、「今回はボンクラで行く」という決断を示している。大河がFF化することを、作り手は恐れていない。これからももっと紋きりで燃え台詞連発のファンタジーへ舵を切ってもらいたいものである。

しかしもうすぐ信虎が追放されてしまう・・・。仲代が姿を消した後、どんなヤバいキャラを出せるかに、このドラマの成否はかかっているだろう。そこが不安だ。つまりこのドラマの仲代は最高である。