代休の日

御茶ノ水にモニタにCTを撮りにいく。

3ヶ月に一度、今日は執行かと怯えながら生きる死刑囚の気持ち。
ぼくは3ヶ月刻みで生きている。

肺の外縁に影。9割がたドレーンの術創だとは思うが、念のためひと月後に再レントゲン。死の影につきまとわれるのに、いいかげん慣れたいけれど、いつまで経ってもぼくは死に寄り添って生きることができない。「自分はまだなにもしていない」というナルシシズムのせいだろう。この歳になって「なにもしていない」もないもんだけど。

帰りに神保町の映画古書へ取り置きしてもらっていたブレッソンの「シネマトグラフ覚書」を取りにいく。去年の9月あたりに復刊されたはずなのに、すでに店頭から消え去っている。紀伊国屋の検索にひっかかったものの、新宿南に実際に行くとそこにはなかった。古書店の人にきくと、ちくまはたった2000部しか刷らなかったらしい。なんじゃそれ。


「ボーズの○○タイム」のDVD-BOXを買う。ファミ通のなかでここ、とポルノ鈴木周辺だけ、昔のアスキーノリというかヤマログ/バカチンぽいノリが残っている気がする。

帰りにTSUTAYAハルヒを借りにいくと、ハネケのDVDがずらっと並んでいた。一斉リリースされたのかな。「セブンス・コンチネント」「ベニーズビデオ」などなど、現代イヤ映画大賞を穫れそうな映画ばかりTSUTAYAの新作棚にかわいくおさまっているさまが微笑ましい。というわけで、ぼくも「タイム・オブ・ザ・ウルフ」をハルヒといっしょに借りてきた。