ハチクバとクローバー

ミュンヘン」冒頭近くに、テレビが犠牲になった選手達の名前を読み上げる映像と、モサドの作戦室で閣僚や軍人達が暗殺ターゲットの名前を読み上げていく映像がカットバックする、という編集のシーンがあります。

この背景に流れている曲は、まあ観た人は御存知だとは思いますが、世界陰鬱メロディー国歌ランキングでもかなり上位に食い込むだろう、イスラエル国歌「ハティクバ(のジョン・ウィリアムズによるアレンジ)」です。hatikvah、は英語でいうhope、希望ですな。

私、このハティクバ聴くたびに(といってもそんなに聴く機会があるわけじゃないけれど)、さだまさしの声が聴こえてくるのです。「ミュンヘン」でも、パレスチナ・ゲリラ指導部の写真が示される映像に重なって、「くる〜しい〜ときぃ〜こそぉ〜、い〜じを〜はれ〜」とさだまさしの歌声がエコーしてました。

さて、このさだまさしの曲はスメタナの「モルダウ」に歌詞をつけた、映画「次郎物語」の主題歌なわけですが、今日何となく調べていたら、

モルダウ」とハティクバって同じ曲だってええ!

いや、まだ確かなソースがないんですが、どうもどっちも同じ、東ヨーロッパに伝わる民謡が元になっているらしい。がははは、「ミュンヘン」観ながらさだの歌声を連想していた私は正しかったのだ!

まあ、激しくどうでもいい話ですが。