川井憲次と言えば

 この人は「偽なんたら」を(特に押井作品で)作曲する名人でもあるわけですが(個人的には「御先祖様〜」の偽軍艦マーチが最高傑作)、

容疑者 室井慎次」のオープニングを聴いて、笑ってしまった。川井さんの「偽軍艦マーチ」みたいな「踊る」スタッフの「ライトスタッフ」に。(パクリ連呼って、深刻にウザいので)私は何かに似ていることは悪いことだとは思いませんが、パチモン感が安さやギャグとして作用するのは、また別の問題じゃないかしら。つまりジマーが同じことやってても、「グラディエーター」のコロセウムで「がはは!絶妙な安さのホルスト!」という笑いはなかったわけで。まあ、要するに「がはは、絶妙な安さのアレンジ!」という川井さんの狙いすましたギャグと同じ笑いを(たぶんまじめに『ライトスタッフ』にオマージュを捧げたであろう)この音楽で感じさせてしまってはマズいだろうと。いや、笑ったけど。ほんとに絶妙に安くて。

まあ、ライトスタッフにしても、別のテーマは「偽チャイコフスキー」だったりするわけですけれど。