ついに予告編はここまできた

1830時に会社を抜けて、同僚といっしょに銀座apple storeの3Fで行われるFinal Cut Studioのプレゼンテーションに行った。

進行をつとめるアングロサクソンの方が、いきなり滑らかな日本語というよりは、オタク臭いほどの早口でベラベラ話すのでド肝抜かれる。ときどき形容動詞の「〜な」が「〜の」になってしまう以外はほとんど完璧な日本語であり、しかも「すっごい」とか「ぜーんぶ」とかいうような、いわゆる「喋りが立つ」日本人アクセントを使いこなすので、感心すると言うよりもむしろドン引き気味。しかも早口。なんなんだこれわ。

というのが割と面白すぎたので、肝心のファイナルカットの新作については、おぼろげにしか理解できなかったが、要するにリアルタイムに、ほとんどDVと同じぐらいの感覚でHDVを編集できるというのがウリらしい。

というわけでわりとあっさりしたプレゼンテーションのあと、1FのショールームでG5ほしーなーとか端末をいじりながら、おなじみMovie Trailersをひさしぶりに覗いてみたわけだが、

http://www.apple.com/trailers/

左メニューに「High Difinition」の文字。いつのまにかHD画質のトレイラーというものがあるではないか(要QT7)。

いまのところあるのは、720pで「バットマン・ビギンズ」と「ファンタスティック・フォー」、そして「キングダム・オブ・ヘブン」。そして1080pで「Serenity」。いずれも100M以上という凶悪なデータサイズである。

いちおう解説しておくと、HDの720pというのは1280×720、1080pというのは1920×1080のこと。立ての解像度を数字に使っているのである。

これがどれほどの数字か。「イノセンス」は実はHDより低い解像度で制作された。あれは1212×655なのだ。早速、「キングダム・オブ・ヘブン」をダウンロードして見る。HD用オリジナルっぽい予告で、めちゃくちゃかっちょいいのだが、チェインメイルのテクスチャとか見ると感動する。「イノセンス」は、いまこのデスクトップに映っているイメージより低い解像度で製作されたのだ。

つまり、劇場映画クオリティの画質を(理論的には)デスクトップでも作成できる時代がやってきた、ということなのだろうか。まあ単純化しすぎではあるけれど、少なくともDV撮りをキネコして映すのとはまったく異なる高画質の映像を、WEBで扱うことが一般化されたわけだ。

なんだか自分がジジイになった気分だ。