なんかうれしいぞ

「電子消費者契約通信未納利用料請求最終督促状」

 エロチラシ、勧誘、そういったものにここまで無縁な生活が続くと、やっぱり貧乏すぎるところは詐欺も狙わんのか、と妙な疎外感を感じていたところに、来たよ、なんか嬉しいぞ。なんかこれで俺も社会の一員になれた気がするよママン。

 さて、ざっと目を通すと「最終」とか「特例」とか「大至急」とかやたら文面に踊っているのが面白い。とくに「最終」の連発具合。最終督促状彼女。セカイ系と詐欺の美しい融合。いや、別に意味はないです(悪意はあるが)。あと「執行」ね。俺この言葉大好きだあ。「執行機関」とか「執行権」とか。このはがきにも「執行官」とか書いてあっていい感じ。すげえ権力をカサにきた感じ醸し出しでナイス。

 しかも受け取った日が「最終」受付期限だというケツへの帆のかけ具合がリアリティなさすぎでナイス。はがきの下に印刷された「インクジェット紙はがき(再生紙)」という文字も面白さを倍増させていてオッケーだ。

 しかしそれにしても「電子消費者契約通信未納利用料請求最終督促状」はいかにも長い。てか漢字大杉。これほど漢字が並んでいるのは毛利さんの役職名(注:宇宙開発事業団宇宙環境利用システム本部宇宙環境利用推進部有人宇宙活動推進室室長)ぐらいだぞ。あ、いや「首都圏治安警察機構特殊機動大隊」とか「警視庁警備部特殊車輌二課」ってのも充分長いか。このへんの「漢字大杉=恐そう」というこけおどし感も香ばしくてよい。