とはいえ

 その方に(お世辞とはいえ)「なんか書くとか、やったほうがいいですよ」とか言われると、その方のすさまじいアクティブさを前に(ほんとうに行動力のある方なのだ)自分のなかの臆病なうじうじした部分がちくちく痛められ、感覚のないはずの右足までもが幻肢に痛みだし(いや、脚はあるんだけど、神経は断裂しているから痛みは感じないダークマン脚なのだ。だから脚はあるんだけど症状自体の原理は幻肢といっしょ。「ほんものの」痛みではない。なんとも因果なことよ)、自分のふがいなさに身悶えしながら今これを書いているのだった。