「赤を見る〜感覚の進化と意識の存在理由」

文中に「自由は進化する」のデネットの名前が(擁護者として)出て来るように、内容は進化心理学で進んでいきます。が、ピンカーからスタートしてここ最近ずっと読んで来た進化心理学系の(わかりやすい)本では、この本の知見がいちばんSFっぽくて面白かったです。結構キます。心身二元論の発生すら進化上のメカニズムで説明してしまうんだもの。論証系の本ではない(薄っぺらいです)、易しい本ではありますが、そのぶんいちばん遠くまで行ってる感じ。