「エコール」

観てきたよ。シネマライズで。ちゃんと劇場で。野郎二人で。

でもやっぱり観客は女性が多くてたぶんぼくいま彼女らに変質者だとか思われてるんだろうなあとか思うとそれはそれでぞくぞくしてくるものがなくはないのだがでも劇場の外は同じライズの木更津キャッツアイのほうに並んでる行列がすごいことになっていてそこを掻き分けてエコールのやっているライズに入るのはそれだけで結構勇気がいるものでいやいかん俺は普通に悦しくいや間違えた楽しく映画を見に来たのであって決して出会い系で出会った小学生を連れまわしたあの男の同類ではないとかうろたえて大声で言い訳しようになったけれどかろうじてそれは思いとどまり肩をすくめて生まれてすみません状態で劇場が早く暗くならないかなあとそわそわしていたのだけれど、

とかいう電波な冗談はおいといて、

てっきり「外」に出るところで終わると思っていたら、そんなファンタジーの準拠枠を無視してガンガン外に出て行くので、はっきり言ってそこがこの映画でいちばんびびりました。いや、ファンタジーで終わるとばかり思っていたのに、この扉をくぐって終わりかな、え?くぐるの?って感じでどんどん外界へ進んでいくので。いや、俺ね、途中で脱走した女の子のエピソードのとき、外界から銃声が派手に聞こえてきてたから、てっきり外は「カリスマ」状態なんだなあ、とか勝手に予想してたんだけど。

風景が予想を裏切る場所まで踏み出していくとドキドキしますな。