ツルツルお肌のアングル

買っちまった。ウンベルト・エーコ「美の歴史」。
8400円。

今月どーすんだ。若島正さんの新訳版「ロリータ」もまだ買ってねえのに。

画像満載で西洋美術を俯瞰できる大著。しかもエーコ先生が書いたものとあれば、買うしかあるめえ。いや、まだ「前日島」読んでないんですけどね。

しかしアングルのドーソンヴィル伯爵婦人(この「美の歴史」ではMadame d'Haussonvilleを「アンソンヴィル伯爵婦人」とか訳してたけど、おかしくねえ?)は、いつ見ても萌えイラストにしか見えん。

http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/ingres/haussonville.jpg

アングルはモデルに恋していたという話を聞いたことがある。本当かどうかは知らんけど。そうだとしたら、この絵はまさに萌え絵に他ならないわけで。

ちなみに、赤瀬川ゲンペ翁はアングルが嫌いだそうだ。「泉」とかの股間のツルツルっぷりが逆に、歌舞伎町あたりの風俗が似合いそうな「アリバイ」絵画に見えるんだとか。まあ確かに、アングルの絵は壮烈にツルツルだ。陰部だけでなく、肌も髪も。ほとんどCGだ。

しかしまあ、おなごの裸(の絵)の多い本だ。西洋人はどうしてこうも裸ばっかり描いてきたのかね。おかげで電車の中で開けねえ。