いま、どこにいるかというと医科歯科なのだ。
連休中、わたしは毎朝御茶の水に通い、血をとっては白血球の下がり具合を診てもらっていた。そして日曜日、値は当然顔で3桁になった。
保護入院というやつである。その場で。
そのとき、ぼくの鞄のなかにあった本は「ディアスポラ」一冊だけだ。やられた。
これだけ白血球が減り、しかも下げ止まらないと、どんな病気にもかかれるのだ、すげえ容易に。飲み水は煮沸され、食事は加熱され、ペットボトルの飲み物は禁じられ(缶はいいのだけれど、缶入りの水という商品がない)。
まいった。