ザ・インタープリター

 基本的にあの顔の造りのせいだとは思う。しかし「アイズ・ワイド・シャット」の与えたイメージのせいではないと言い切れないところもある。つまり何が言いたいかというと、シドニー・ポラックは絶倫系の顔だということで、いやこの人の私生活がほんとのところどうだかは全く知らないんだけど、この人が画面に出るたびに俺は

「こいつ、セックス強そう」

という感想がわき上がってきて、映画のリズムを激しく乱すのだ。うーむ。困った。と思いながら「ザ・インタープリター」を観てみれば、このおっさんがメインキャラで登場していて困った。そういや、アイズ・ワイド・シャットといえばニコールじゃないか。酸っぱくも脂ぎったエロオーラをラオウのように放射しながら監督本人がメインキャラを演じる。ショーン・ペンの上司、というどうでもいい役のはずだが、意味不明にキャラが強くなってウザい。その絶倫臭がウザい。なんとかしてくれ。

 あと思ったのは本物の国連本部というのが、意外というか全然意外でもなく当然ではあるのだが、まあ古びた感じが全体にあり、しかしそのいい感じに古い内装や色使いというのが、どうにも(日本の)ローカルの公共施設じみたものを想起させて、和風に和むムードすら醸し出すのにはまいった。総会議場の調度とかぜんぶそんな感じ。

 そんな中を歩く眼鏡ニコール。萌え。