ロリ刑事

先日、表紙を描いてくださる某氏との打ち合わせを兼ねて、数人で飯を食いに集まったときの話。

ギブスンの「パターン・レコグニション」の萌え版、というのを思いつく。クール・ハンターならぬ萌えハンター。ケイスが新しい商品ロゴの成否を直感でジャッジできるように、主人公はその萌え絵がヒットするかどうかを感覚的にジャッジでき、的中率100パーセント、というもの。萌え業界のコンサル稼業。ただ、ケイスの同能力が、企業ロゴ全般に対するアレルギーの裏返しであるのと同様に、主人公の萌え判別能力も萌えアレルギーの代価である。主人公をアキバに放り込むと五分で吐き気を催し、意識を失う。

ただ、こっからどんな物語が展開するのかはまったく思いつかなかったけれど、設定だけ思いついて話なし、というのは飲みの駄話におけるお約束である。

ロリ刑事、というのも思いつく。来るべきコミケ取締りに向けて、警視庁はついにロリ判定能力を持つ刑事の養成を開始した、という内容の何かだ。漫画か小説かはわからんが。重要なのは素質のある人間を集めるのではなく、窓際もしくはお荷物扱いの渋いオヤジたちが再教育される、という展開で、警視庁の一角にあるタコ部屋へ、國村隼津嘉山正種のような苦みばしったオッサンたちが集められ、アリスクラブやLOのバックナンバー1年分を読まされたりするわけだ。これも例によって設定だけで話は考えていないが、おそらくこの訓練課程そのもの、彼らがいかにして発狂または教化されていくかというフルメタルジャケット状態が物語となるであろう。物語の結末としては、ランボー1作めのように、社会に要請されて生み出された存在が社会からつまはじきにされる、もしくはもっと漠然としたジャーヘッド状態が考えられる。

いや、ほんとどうでもいい話ですが。