政治色の強い料理店

Projectitoh2006-03-27


日曜日、水道橋にて。メイド天国はどうやら神保町にあるらしい。

この街で昼食を食べたのだけれども、そのとき入った中華料理屋さんのテーブルに、

「中国を支那と呼ばないでください〜」

とあり、ツラツラとその店のご主人の「支那」という言葉に対する思いが書き連ねてあった。表の看板には「よく管理されたうまい」という文字がある。よく管理されたうまい。うまいという言葉と管理された、という言葉の間にある溝が、不思議な感じを醸し出す。管理。管理という言葉は、この店の、あるいは中国の人の間では、なにかポジティブな価値を持った言葉なのだろうか。

自分は知らなかったのだけども、この北京亭、共産趣味の人のあいだでは有名な店なのだろうか。

小さい料理屋さんなのだが、時間的に込んでいたためか、混沌としていて、内装も昭和の香りが猛烈に漂う。壁には有名人のサインがズラっと並んでいるのだけれど、吉永小百合のサインの隣に土井たか子のサインがあってクラクラする。

なんというか、いい感じだ。アジアっぽい。いや、日本はアジアなのだけれど、なんというか、昭和的なカオスを感じさせてくれる店である。「力道山」に出てきてもまったく問題なさそうだ。餃子が結構うまかった。

そのあと、K社KさんライターのSさんとともに「シリアナ」を観に行った。実に政治的な一日であった。