トップガン:コレクターズ・エディション

というわけでまだ病院にいるのだけれど、なんとか入手。ネタが尽きたのでこれで暇を潰す。

20年。

あれから20年経ったのだ。

若く音痴なトム。髪の毛のあるグリーン先生。現在は若返っているとしか思えない野暮ったいおばさん顔のメグ・ライアン。在りし日のドン・シンプソン。しびれるほどたたずまいがかっこいいマイケル・アイアンサイド(前にも書いた気がするが、この映画のアイアンサイドが、いちばんかっこいい)。

そしてこれが監督二作目だったトニー・スコット(曰く「最初は空母の上で『地獄の黙示録』をやろうと思ったが皆に反対された」おいおい)。

そうだよな、トニーにとって(「ハンガー」が興業的にふるわなかった後)新人監督が数年干されての、映画への再起を賭けた一作だったのだよな。

その新人監督が、いい太陽の位置(トニーは逆光好き)を得るために、二万五千ドルの必要経費をその場で艦長に小切手書いて、空母を回頭させた、という話には笑ってしまった。
実写でカバーできなかった飛行素材を担当したのが「ライトスタッフ」のスタッフだったと、初めて知った。実は、明らかに特撮でしか撮れないという理由でわかる撃墜や墜落カット以外、どのカットが特撮か、21世紀初頭のいま、見直してみても分からなかった。CGならすぐわかるのに。オープン撮影の模型をいまだにCGIは超えられていない。

メカ、エロ、と当時の小中学生にはたまらない映画だった(エクスプロイテーションだ)わけですが、「おっぱい」「やりてえ」ぐらいしか性欲のツボのなかった、シンプルな子供時代から20年経ったいま、それなりにエロを通過してきたいまこの映画を見直すと、ベッドシーンのケリー・マクギリスの舌の動きが必要以上に卑猥であることに初めて気がつき、若い頃とはまた違った趣を見いだす、20年後の「トップガン」でありました。

さて、これからコメンタリー観るか。