うそ?釈放?

「血小板、数値が上がったから伊藤君、退院していいよ」

昨日の今日でそう言いますか。

「白血球はグランの皮下注(ヒカチュー。ポケモンみたいだが、「ヒカチューゲットだぜ」とか言い換えてみるとサトシがオーバードースしている感じがして楽しい)でまあ上げられるけど、赤血球と血小板は輸血するしかないのよ、減り過ぎると。今回の抗癌剤プロトコール(という言い方を先生はする。プロト「コ」ルではなく。なので、それを聞くたび私の頭には「シオン賢者の」というエコーがなぜかこだまする。とか言ってたら最近親父が「ユダヤはよう・・・」とか陰謀史観めいたことを微妙に口走りはじめて冗談と笑えなくなってきた。食後の畳の茶の間でコンスピラシーセオリーについて語るオッサンシャツの酔っぱらいという、じゃりん子チエとロスチャイルドのミシン台の上での野合、というのはネタとしては完成度が高く笑えるのだが、それが家庭に侵入すると冗談では済まされない。陰謀史観趣味はあくまでエンターテイメントに留めておくべきだ。頭が痛い。長い余談終り)は海外の論文に基づいた手法なんだけど、けっこうキツめでリスキーだから、骨髄抑制(この単語の響きが結構好きだ)もキツく出るかも知れない。だから今週金曜まで様子見ね」とか言っていた先生は、今日、にっこり笑って「退院」そうおっしゃった。

さて、昨日一週間軟禁と言われ、今日退院して聖橋を見つめる私の心境に最も近いのは、パフィーも笑った伝説の空耳、ウータン・クラン

「うそっ、釈放?(チェスボクシングの戦い/原詞「RZA,SHAQUAN」)」

だろう。医科歯科を出た私はそのまま駐車場でタクシーを拾い、

秋葉原へ」

というわけで、「ローレライ」と「ベルヴィル」と、トレントが参加しているというのでJakalope「It Dreams」と、「たかまれ!タカマル」を買ってきた。

幸地さん萌え萌えである。「デブ系かわいいキャラ」というのは女性キャラとしてはかなり新しい、というか発明に近いのではないか。

退院して萌え萌えしている伊藤でした(また3週間したら薬入れるんだが)。