隠れキャラを捜せ

グラディエーター」以降、リドリーマニアにとってもはや恒例といえる遊びがある。その名は「ジャンニーナを探せ!」。

ジャンニーナとは誰か。それはリドリー・スコットの愛人(てか独身だから普通に恋人か)である。

ジャンニーナ・ファチオ(Giannina Facio)。彼女が最初にリドリーの映画に登場したのは、「グラディエーター」のマキシマスの妻としてだった。「ブラックホーク・ダウン」では、中盤、絶望的な状況へ降下してゆくデルタのシュガートの妻として、映画序盤に夫からの電話を撮り損ねる役で登場した。

前記ふたつは非常にわかりやすいファインディングジャンニーナだ。「ハンニバル」と「マッチスティック・メン」はいささか難易度が高い。特に「ハンニバル」。これ捜せた人いるのかしら(今は知ってるけど)。お暇な人はどうぞ。

さて、「キングダム・オブ・ヘブン」である。この映画のジャンニーナはもの凄いアップである。しかも思わせぶりに後ろ姿を見せておいてカメラ寄りアップで振り返る、という意味不明な演出が入っている。だからなんだ、というような。難易度はかなり低い部類に入るが、リドリーはもはや「ジャンニーナ登場」がギャグだと自覚しているのか、変則技を繰り出してきた。

アラブ人メイクである。

まあ、もともとエキゾチックな顔だちの人ではあるんだが、それにしてもあの目もとのメイクはかなり爆笑度が高い。

余談だが、サラディンエルサレム奪還を描くならば全員が期待するであろうハッティンの戦いを「使用前→使用後」という感じで「まあ、結果わかるっしょ。ええやん。」とスルーするリドリーは偉大だ。