ギャグだろうか

オタクの人には説明するまでもないが、死亡フラグとは何か、を一応説明しておくと、それはこのようなものである。

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さて、FFボケした世間に背を向けて、今日は一日かけて「エースコンバット:ザ・ベルカン・ウォー」をクリアしたわけだが、ラストに、俺が知りうる中でフラグを立ててから発動までのタイムがワールドレコードではないか、というキャラクターが登場した。

彼は、ラスト近くにおいて、きわめて唐突に(つまりそれを語るに充分なドラマ的準備をしないまま)

「基地に恋人がいるんですよ、帰ったらプロポーズしようと〜」

などと語り出す。ここですでにヒネリがなさすぎて面白すぎるのだが、こちらがニヤニヤしようと思ったら、

もう死んでいた。

爆笑。なんなんだこれ。むかしあかほりさとりのアニメで、川に落ちたカットの次が滝のカットで、その節操のなさに大笑いしたことがあったけれど、まさかエースコンバットでこんなことやられるとは思わなんだ。

パイソンに「プルースト要約選手権」ってのがあったけど、「死亡フラグ発動選手権」てどうですかね。純粋にフラグから発動までのタイムを競うの。映画だとズッカー兄弟あたりがもうレコードを叩き出していそうな気もしますが。

というわけで今日一日かけてクリア。今回はSAMが鬼過ぎ。親の仇のように地上からザクザク容赦ないSAM群。ドッグファイトよりも対SAM戦闘のほうが100倍疲れました。

ストレートな曲でストレートに盛り上げる(しかも後半になるほどコテコテに燃え系の曲を配置する)という技においては、エースコンバットチームがいまんとこ最強のスキルじゃないですかね。CDも売れているみたいだし(パッケージにペーパー入ってたりして、今回は最初からサントラ売る気マンマンですな)。これほど劇伴(というかゲーム伴ですか、この場合)に最適化した曲を書けるチームは、ゲーム業界でも珍しいんじゃないかしら。

ただ、なんつーか4と5の間みたいなテイストなんですが、薄味ですな。歴戦の戦士達が抱いた変革の意思にしては、マンガ的にヘボく青臭いのもNG(帆場や柘植のような絶望に彩られた彼岸系か、シャアや浅倉みたいに誇大妄想系であれば、納得が行くんですけど)。

まあ、ゲームはともかく、AWACSの管制が銀河万丈大伯爵なので、満足しました。ゲーム中ずっと万丈ボイスです。万丈がああしろこうしろと喋りっぱなしです。キャラの顔こそ出てきませんが(無線管制ですから)、もうずっと万丈漬けゲームです。万丈に浸りたいならエースコンバットゼロとメタルギアに限りますな。